菁華窯での魯山人 ー 陶芸への道 ー

2022年6月30日(木)~2022年9月20日(火)

会期 2022年6月30日(木)~2022年9月20日(火)

明治初期に建てられた吉野屋の別荘が「魯山人寓居跡いろは草庵」として公開されて二十年になります。そこで魯山人が初めて訪れてから晩年まで深くかかわってきた山代温泉との絆を四回に分けてご紹介していきます。

  第二回は魯山人が菁華窯に通い、作陶を本格的に始めた大正末から昭和にかけての作品をご紹介いたします。

 大正十年に大雅堂美術店で会員制の美食俱楽部を始めると、骨董品に盛り付けられた魯山人の料理は評判となり、不足を補うため古陶磁を模した食器作りを思い立ちました。

 初めて陶芸の手解きを受けた初代須田菁華は、創意と風格の加わった染付、呉須赤絵、古九谷の倣古作品を得意としていました。菁華窯の下で思うままに製作された作品は当時の魯山人の大陸趣味を反映したものや、古陶磁への憧れを率直に表し、食のための純粋な追求がみられます。陶芸への道を歩き始めた魯山人のひたむきな情熱を感じていただけましたら幸いです。

 

過去の企画展
更新日:2022年06月24日