山代の別荘はどんな様子かね

2022年12月22日(木)~2023年3月28日(火)

会期 2022年12月22日(木)~2023年3月28日(火)

明治初期に建てられた吉野屋の別荘が「魯山人寓居跡いろは草庵」として公開されて二十年になります。そこで、魯山人が初めて訪れてから晩年まで人生に深くかかわってきた山代温泉との絆を四回に分けてご紹介してきました。最後となる今回は山代温泉と魯山人の晩年の交流をご紹介します。

どんなに恩義のある人とも仲違いをしてしまう魯山人に、周りはだんだんと離れていくようになりました。歯に衣着せぬ物言いは、周囲との軋轢(あつれき)をさらに深くしました。織部焼の重要無形文化財保持者(人間国宝)に指定されるも、周囲の勧めもむなしく二度も辞退しました。傲岸不遜の誹りを受けた魯山人ですが、山代の人々によれば魯山人は根が優しい人であったと言います。感謝の言葉を口にすることこそありませんでしたが、土産を手に故郷に帰ってきたかのように気さくに山代を訪れ、心穏やかに過ごしていたと伝わっています。

その交流は晩年まで続き、魯山人も時折懐かしそうに尋ねていたそうです。「山代の別荘はどんな様子かね」と。

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更新日:2022年12月08日